松任谷由実 / SEASONS COLOURS -春夏撰曲集-

 過去にリリースされたユーミンのベストアルバムは廃盤を含め5枚。この数が多いか少ないのかはわかりませんが、私が思うにはたぶん少ないほうだと思います。というのは、ユーミンがデビューしてから今年で35年、今までリリースした曲は300以上、ユーミンファンのひとりであるわたしでさえも、全曲知っているわけではありません。これだけ数があると逆に多すぎてベストアルバムを作りづらいのかなとも思っています、皆名曲ばかりですから。でも、ユーミンベストアルバムCD10枚組みで発売とかいったら、わたしでも退いてしまいますからねえ……。

 そんなユーミンのベストアルバムが約6年ぶりに今月の3月7日にリリースされました。アルバム名は「SEASONS COLOURS -春夏撰曲集-」。アルバム名からもわかるように、その膨大な量の曲の中から四季(今回は春と夏)をテーマに選曲したアルバムなのです。なるほど、こういうコンセプトで発売する方法もありなんだなと思いました。

 収録曲目についての紹介は後ほどにして、今回のベストアルバムの曲の選定ですが無難といえば無難かなと思えます。例えば、Spring Selectionの「卒業写真」や「春よ、来い」などはユーミンを知らない人でも1度は聞いたことがあると思われる曲もあり、逆にファンだけが知っているような曲も入っているわけで、メジャーな曲ばかりの選定だとファン受けはしない、その逆にあまり知られていないような曲ばかりだとファンにしか分からない、その辺がうまくミックスされているなと感じました。

 ただし個人的な不満は、Summer Selectionになぜ「埠頭を渡る風」が入っていないのかということぐらいでしょうか。なお、後編の「-秋冬撰曲集-」は今年の10月頃のリリース予定だそうです。今回の「-春夏撰曲集-」を見て「恋人がサンタクロース」とか「ダイアモンドダストが消えぬまに」などが選定されるような気がします。あと個人的な要望をひとつ。ベストアルバムを今後作るなら“呉田軽穂”ベスト集とか作って欲しいなと思います(笑)。

収録曲は、

「Spring Selection」

ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ / 卒業写真
最後の春休み / ハルジョオン・ヒメジョオン
花紀行 / 大連慕情
acacia(アカシア) / 緑の町に舞い降りて
丘の上の光 / まぶしい草野球
サンド キャッスル / 潮風にちぎれて
ランチタイムが終わる頃 / ベルベット・イースター
経る時 / 春よ、来い

「Summer Selection」

海に来て / やさしさに包まれたなら
雨のステイション / 悲しいほどお天気
遠雷 / 夕涼み
月夜のロケット花火 / カンナ8号線
哀しみのルート16 / 真夏の夜の夢
恋の一時間は孤独の千年 / DANG DANG
LATE SUMMER LAKE / Hello, my friend
残暑 / 晩夏(ひとりの季節)

各Selection16曲、全32曲の構成。

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< comments >

  1. Summer Selectionになぜ「埠頭を渡る風」が入っていないのは、
    歌詞に
    白い吐息が 闇の中へ消えてゆく
      凍える夜は 私を隣に乗せて
    と冬の情景を歌っているからです。
      

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