去年のロンドンを旅行したときの日記は、1日を1ページという区切りで書きましたが、今回の旅行はとにかくハードスケジュール。1日で回れるところは回るというスタイルをとっているため、あちらこちらに移動。それを一度に紹介するとすごい長いページになる予感がしますのでパリは別けて書きます。あと写真の点数も多いですからね。
■chapter 6
朝食からはじまるパリの朝
今日から本当の意味でのパリの第1目がスタートします。さて、ホテルの朝食はこの手のホテルの定番ともいえる、アメリカンブレックファーストスタイル。ただ、前回のロンドンと違うところは各自で好きなものを、好きな量だけ食べられるというバイキングスタイルを採っていることです。パンはおなじみのフランスパンから、クロワッサン、普通の食パン、チョコレート入りのパンなどが用意されています。それにオレンジやキュウイフルーツなどの果物、ハムとチーズ、シリアル、飲み物はコーヒー、紅茶、オレンジ、アップルジュース、ココア、ミルクなどから自分の好きなものをチョイスできます。とりあえずは今朝はあまり食欲がなかったので、コーヒーと食パン、ハムをテーブルに持ってきて食べ始めます。
そしてパンをひとくち。う! 美味い。渡仏前からパン類は美味しいとは聞いていましたが、ホントに美味しいです。どうせ2枚食べればお腹一杯になるだろうと思っていたんですが、そのあとまた追加でカウンターまで取りに行くほどの美味しさです。このパンの味はクセになります。
朝食終了後、身支度をすませ、颯爽と街へ繰り出すことにします。今回も個人旅行でありパックツアーではないのですべてが自由行動。最初どこへ行こうかと悩んだ挙句選んだのがルーブル美術館。なにしろ、パリの中でもメジャー中のメジャーな観光スポットのひとつで時間が遅くなるほど込み合ってくることが予想されるからです。
しかしながら気がかりだったことがひとつ。それが移動手段。パリ市内は東京やロンドンと同じく、地下鉄網がかなり整備されています。しかし、フランスの地下鉄は治安が悪いということが有名で、置き引きやスリなどの犯罪が頻繁に起こっていると聞きます。たぶん大丈夫かとは思いますが、しょっぱなからそういう被害に遭うのも嫌なので比較的安全といわれているバスに乗ってルーブルまで向かうことにします。海外のバスは乗ったことがないので、これも初体験ということで。
ちなみに、地下鉄とバスの料金は同額で、ロンドンのようにゾーン制の料金体制を取っています。パリ市内はゾーン1、外に行くにつれてゾーン2、3と料金が変わってきます。参考までにゾーン1の料金は1.40€(4月20日時点の日本円、165円で換算すると231円)。バスは途中下車しない、地下鉄は改札を出なければこの料金で市内どこでも行けます。またカルネと呼ばれる10枚綴りの回数券も発売されていてこちらは10.90€。今回は移動が多いのでこちらを買ってバスに乗り込むことにします。
ホテルの近所のバス停でルーブル方面へのバスを待つこと数分。バスがやってきましたので乗ってみます。パリのバスも基本的には日本のバスと同じです。乗車時にチケット(カルネ)を刻印、またはチケットのない場合は運転手にお金を払います。あとは降りたい場所の手前で降車ボタンを押せばいいのです。ただし、途中途中の停留所のアナウンスがフランス語なので乗り過ごさないようバスの路線図と通過したバス停を確認しながら、いまどの辺りにいるかということをやりましたが(この辺は日本の見知らぬ土地でも同じですけどね)。
■chapter 7
ルーブル美術館
空には雲ひとつない快晴、現在の時刻は朝の10時少し前。気温のほうはすでに20度以上というこの上ない良い天気です(これが今後の仇になるとはこの時、思ってもみませんでした)。さて、ルーブル美術館といえば、説明を抜きにしてもいいくらい、有名な場所で世界3大美術館のひとつになります。入場料は8.50€(約1402円)ですが、このあともその辺の美術館巡りをする予定なので、パリやその郊外にある主な美術館や博物館、史跡などに入場できる“パリ・ミュージアム・パス”と呼ばれるフリーパスの2日券(4日、6日間の券もあり)を買うことにします。こちらのお値段は、30€(約4950円)。2日間で5つ以上の施設に入れば元は取れる計算になります。なによりも、わざわざ入場の度にチケットを買う煩わしさがないというのがメリットでしょう。
とりあえずは、ルーブル美術館のチケット販売窓口にいって“ボンジュール”、“Paris Museum Pass please”とフランス語と英語ごちゃまぜの会話を始めます。そうすると、どうやらここでは発売していないということをフランス語で返答されます。さあ、困った。その辺をうろつき始め、係員みたいな方にその旨を聞くと、近くにあるフランス観光局のインフォメーションカウンターで売っていることを教えてくれます。教えられたとおりその場所に行き、“Excuse me,2day Paris Museum Pass please”と、もろ英語で話すも、さすがは国際的な場所の窓口。英語が通じたようでなんとかパスを買うことができました。
さて、そんなわけでルーブル美術館なんですが、とにかく展示物がいっぱい。1階~3階まであって、1階は主に彫刻類、2階はフランス関連の絵画、3階は諸外国の絵画などが展示されています。朝早めの出発で開園時間からさほど時間が経っていなかったので1階は比較的のんびり見ることができました。しかし、2階に行くと……。人がいっぱい! とくにダ・ヴィンチの例のモナリザの前なんか人だかりで人を掻き分けて数秒見るのがやっとのこと。あれですか? 例の映画の影響なのでしょうか? まあ、この絵に関しては絵画にまったく無知な方でもその名前は知っているくらい有名なものですからね。
そして日頃の運動不足がたたって足にきはじめた頃、ようやく3階へと。もう見る気力よりも、疲れのほうが勝っています。近くのベンチに座ったり、立ったりでなんとか主要部分の展示物はすべて見終わりました。足早でざっと3時間。ここをゆっくり全部見るには最低でも1日は必要ですね。
ルーブル美術館といえば、以前は全階フラッシュ禁止での写真撮影が可能だったという話でしたが、現在は2階のみ完全な撮影禁止になっています。たぶんフラッシュ禁止にもかかわらず、撮影する人間が多々いたのでそうなったんでしょうね。
■chapter 8
オランジュリー美術館
ルーブル美術館をでると、灼熱の太陽が襲ってきます。そうなんです、ここ数日フランスは異常気象というか、晴天の日が続き普段のこの時期ならば20度前後と暖かな日なのですが、この日はお昼の時点で27度以上。あ、暑い。ノドが乾く。エヴィアン片手に次の場所へと移動します。ここルーブルから近い場所は、オランジュリー美術館ということで、地図で見てもそう遠くはありません。街道沿いにトボトボと移動していきますが、一向に着きません。足が痛い、それよりも暑い……。地下鉄を使うべきだったと後悔しながらようやくたどり着いたわけで、思考能力ほぼ停止状態。オランジュリーって何だっけ? ああ、アントニオ・ガウディのサクラダ・ファミリア(それ、バルセロナです)だっけ? とまあ、ボケボケ状態。ふらふらとミュージアム・パスを受付で見せ中に入ります。
中にはいると若干は冷房が効いていたので思考能力回復。オランジュリーといえば、昨年の5月まで改修工事のために長期休館をしていた美術館。ここで有名なのがモネの睡蓮。1階のフロアの奥に楕円型の部屋があるのですが、そのの壁に沿って連作、睡蓮の絵が描かれています。これだけ大きい絵ともなればたしかに見ごたえはあります。
1階の睡蓮を見た後、地下へと。ここオランジュリーはルーブル美術館ほど規模は大きくなく、それほど急がなくても館内をくまなく鑑賞することができます。そして発見したのがピエール=オーギュスト・ルノワールの絵。やばいです、ルノアールです。ルノアールの絵に釘付け状態。自分の頭の中の睡蓮はどこかにいってしまってます。しばらくここでそれらの絵を見入ってしまったのはいうまでもありません。そして次回へ続く。













