ふらりと西へひとり旅3 6日目エピローグ

本を旅立って早いもので6日目の朝を向かえます。一応は、すべての日程を終了ということで、今日は帰国の途に就きます。直行便だったら半日くらいプラハを観光できるのですが、復路も往路と同じくアムステルダム乗り換え。ホテルからそのまま空港へと向かうことにします。

▲いつものような朝ご飯。これでしばらく食べれなくなることを思うと名残惜しいです。

■chapter 63
ホテル最後の朝食

 今日も朝から絶好調。現地で食べる最後の朝食、このあとの観光予定がない分、時間のほうはたっぷりとあるので今朝はのんびりと食べることにします。

 いつものようにブラックコーヒー、それから気分を変えてオレンジジュースの代わりにアップルジュース。いつものハムとチーズ、それからサラミらしきもの。あとは、ソーセージとスクランブルエッグ、キュウリなどの野菜、あとはナッツが表面にまぶせられたパンを。やはり朝ご飯は美味しいですね。

 前回の旅行と同様、今回の朝食もすべてホテルでのアメリカンブレックファースト形式のものだったのですが、たまにはコンチネンタルブレックファースト(温かいものを中心とした朝食)も食べてみたいですね。またはホテル以外の朝食というのも悪くはないですね。つぎの機会は、食べてみようかなと思います。

▲ルズィニエ国際空港へと向かう、市バス。たくさんのひとが乗り込みます。

■chapter 64
ルズィニエ国際空港へ

 帰りの飛行機の時間は午後の2時半。まだ5時間ほど余裕があり、その時間を使ってプラハ観光の続きができるわけですが、ネックとなるのはその荷物。ホテルが旧市街近くにあれば、そのあと戻ってくればいいのですが、ここのホテルは中心部から離れた場所にあります。その行き来の時間と手間を考えるとあまり良い選択とはいえません。

 かといって20Kgもあるスーツケースを転がしながら観光というのもどうかと。仕方がないので今回はそのまま空港へ向かうことにします。見知らぬ土地、どんなトラブルがあるかわかりません。現地でメトロやトラムに乗り損ねてもやり直しができますが、飛行機に乗り遅れたら帰れなくなってしまいます。まあ、これだけ時間の余裕があればそんな心配はないでしょう。

 プラハのルズィニエ国際空港への移動手段はいくつかあります。タクシーを使って行く方法、市内から出ているリムジンバスを使っていく方法、あとはメトロ乗り換えで市バスを使う方法と。今回は時間的余裕もあり、昨日からの24時間のフリーパスの期限が残っているので、メトロ+市バスを使うことにします。

▲バスの車内は意外と狭く、席は片側1席ずつしか設置されていません。

 ホテルのあるメトロのPankrác駅から中心部のMuzeum駅、そこでメトロA線に乗り換え、終点駅のDejvicáまで行きます。終点駅からは空港へ行く市バス(119番バス)が発着しているのでそれに乗るだけです。

 今回プラハで乗る初めてのバス。車幅が狭く、2両の車両を連結しているのが特徴ですね。バスというよりも、どちらかといえばトラムっぽいです。市内から郊外に向かって走るバス、その風景は今まで見てきたものとガラリと一変します。

 幅の広い道路、緑が続く平地、ポツリポツリと立っているごくふつうの建物。あっ、あれは! M字のハンバーガーショップのドライブスルー。しかもデかい。そんな車窓からの景色を眺めていると20分ほどでルズィニエ国際空港へ着きます。

 今現在、メトロA線はDejvicá駅止まりですがその先を工事しているらしく、将来は空港までつながるでしょう。そうなればバスの乗換えもなくなり、さらに便利になることでしょう。

▲ルズィニエ国際空港のターミナル2の玄関。かなり新しい建物なのですね。

■chapter 65
かなり余裕があるのですが

 ルズィニエ国際空港へ到着したのは午前10時。なにかトラブルがあったら困るので、ホテルからどこにも立ち寄らずに来たわけですが早く着きすぎました。そもそも市内中心部から約17kmの場所にある空港、どこぞの国の都心から電車で約1時間もかかる空港とは違います。

 どうでもいいのですが、あの空港、なんとかならないでしょうかね。辺鄙な場所にあるわ、開港から未だかにその施設全部が完成していないわ(2010年7月17日からは成田スカイアクセスが開通して、所要時間が36分に短縮されますが)。羽田をもっと拡張して、そちらに一本化してほしいところです。

 飛行機の出発時間は午後2時15分、さてどうしたものでしょうかね。とりあえずはチェックインを済ませます。座席はいつもの通路側を指定、気になっていたスーツケースの重さは18Kgと予想していたよりも軽かったです。フランスのときは美術館、博物館のパンフレットをどっさりと買っていましたが、今回はその数が少なかったのがその要因でしょうね。

▲こちらはチェックインカウンターのある出発エリア。多くの人が搭乗便を待っています。

 笑えたにはそのつぎに待っていた人。スーツケースは閉まりきらず、中の荷物がはみ出て、明らかに重量オーバーとわかります。それを秤に載せると、36Kg(笑)。係員に文句をいわれながら、必死にその荷物を機内手荷物に移してしました。

 ここ、ルズィニエ国際空港は初めての空港、物珍しさからその辺をぶらぶらと歩きまわります。チェコのメイン空港ということもあり、空港施設そのものは新しく、規模もかなり大きいのですがショップとかレストランは少ないですね。

 タバコを吸ったり、デッキにあがって飛行機を見たりと時間を潰していますが暇です。これならばスーツケースを無理矢理転がしてでも、プラハ中心街に立ち寄っておけばよかったなと、ちょっと後悔しています。

▲ターミナル1へと向かう途中で発見したM字のハンバーガーショップ。

■chapter 66
どこにでもあるM字の看板

 出発はターミナル2からですが、あまりにも時間があるため、ターミナル1のほうも見てみようかとそちらの方向へ向かいます。そろそろお昼時なのでなにか軽くつまみたいと考えていた矢先に、それを見つけました。そう、例のM字の看板。やはりここにもありますか。

 う~ん、バーガー類は食べる気がしないので、それに変わるものがないかなと店舗の外にあるメニューを見てみます。メニューはチェコ語ですが、だいたいその内容はわかります。おっ? これって日本にはないものだよなあと、見つけたのがマフィンという文字と写真。マフィンといっても、日本の朝マックにあるエッグマフィン系ではなく、お菓子のマフィンです。

 お昼兼おやつということで、そのマフィンを注文することにします。その詳細はいつものようにそれ関係なので別記事にしますが、コレかなり美味しいです。ムシャムシャ、パクパクとあっという間に完食。結局、チェコに来てまで最後の最後にマクドナルドを使ってしまったのが悲しいですが。

▲搭乗待ちのエアバスの「A319」。この飛行機でスキポール国際空港まで行きます。

■chapter 67
帰国の途へ

 飛行機の出発時刻になりましたので搭乗手続きをします。出国手続きに関してはその先のスキポール空港でやるため、ここでは金属探知機によるチェックのみ。時計やデジカメ、ベルトなどの金属類を外し、チェックを受けます。そしてまたもや今回もブザーが鳴ります。成田やスキポールでもそうだったのですが、どうやら履いている靴に金属が混じっているようでここでも脱ぐはめになりました。靴下一枚で歩く姿、かっこ悪いですよ。

 ここルズィニエ国際空港からスキポール国際空港へは、エアバスの「A319」に乗ります。通路を挟んで2座席ずつというウィーンのときと同程度な中型機です。約1時間40分の飛行時間で定刻通りにスキポール国際空港に到着します。

 ここから成田へと向かう便は、往路と同じKMLオランダ航空。出国審査をして、搭乗時間を待ちます。スキポール国際空港は大きなハブ空港なのでお土産やカフェ、レストランがたくさんあります。そのへんのお土産をのぞいていると出発のアナウスがかかります。時刻のほうは、午後5時40分、飛行機はヨーロッパの地から離れます。

▲初の中央座席。そのおかげで日本人のおばちゃんと会えましたが。

■chapter 68
満員御礼なんですけど

 前回のときは空き席ちらほらあり、窓側の席へと移ったりしていましたが、今回は往路と同じく満員。しかも、通路側の席を指定したはずなのに搭乗券に記された座席は中央座席。一応、アテンダントに通路側の空き席があるかを確認しましたが、通路側はおろか、空き席はひとつもないという答え。KMLオランダ航空ってそんなに人気のある航空会社? チケットも5月初旬から取れませんでしたし。

 満員なのはしかたありません、そのままそこに座って過ごすことにします。ふと、横を見ると日本人のおばちゃんがプラハのガイドブックを見ています。挨拶程度に、“プラハに行ってきたのですか?”と声を掛けてみます。そこから話が盛り上がり、成田に到着するまでチェコの話から世間話までいろいろな会話を楽しめました。飛行機の中で日本人とこれほど話したのは今回が初めてです。おかげで退屈な時間を潰せましたよ。

 こういうことを思えば、ひとり旅ではなく、顔見知りと行く旅もいいかなあと思いました。

▲夕食の機内食。ジャパニーズなんとかというやつで、和食のメニューになっています。

■chapter 69
帰りの機内食

 機内での楽しみといえばやはり、機内食。夕食のメニューは往路のときのように2種類用意されていました。ひとつは既に食べたチキンもののやつ、もうひとつが食べ損ねたジャパニーズなんとかというやつ。今回はもちろん後者を頂くことにします。

 そのメニューの内容は、ご飯と鶏と野菜の煮物、それから蕎麦、チキンサラダのようなものと、フルーツ盛り合わせ。あと飲み物に赤ワインをもらうことにします。さて、そのお味のほうはと申しますと、ご飯が美味しいです。これって日本米なのかな、プラハで食べたライスと雲泥の差です。

 おかずの煮物のほうもよく味付けされています。蕎麦のほうは食べませんでしたが、ひさしぶりに和食を食べられたのはよかったです。

▲デザートタイムに出されたアイスクリーム。ミネラルウォーターも一緒にもらいました。

 食事が終わり、音楽を聞いたり、隣のおばちゃんと話をしたりして時間を潰します。それから数時間後にデザートタイムがやってきました。往路のときは明治の「スーパーカップ」でしたが、こんどは現地のアイスクリームのようです。

 飲み物にミネラルウォーターをもらい、そのアイスクリームを食べることにします。うむ、これもなかなか。ちなみに行きの便と同じくカップヌードルのミニサイズを選べることもできます。

 スキポール国際空港を飛び立ってから何時間が経ったのでしょうか。あともう数時間で成田到着だと思います。少しほど仮眠して、目覚めると今度は朝ご飯の配膳が始まっていました。

 朝ご飯のほうは1種類。スクランブルエッグにハッシュポテト、それからフルーツの盛り合わせとブルーベリーソースがかかったヨーグルト、あと丸いパンを2個ほどもらいました。飲み物のほうは朝ということでホットコーヒーを。メインディッシュのみならず、パンもちゃんと加熱されており、温かな朝食はいいなあと思いました。

 往復を通しての感想ですが、KMLオランダ航空の機内食は、簡易的な食事としてみれば、そこそこ美味しいと思います。とくに、日本人向けのメニューに関しては直行便であるため、それなりにちゃんとしたものが用意されています。今のJALは知りませんが、以前のJALの機内食よりはかなりまともです。これならば合格点をあげられるでしょう。

▲朝食はパンとスクランブルエッグなどを中心としたメニュー。これもそこそこ美味しかったです。

▲窓から見た機外の景色。ちなみに外気温はバナナも凍る、マイナス50℃です。

▲無事日本に到着。向こうは快晴だったのですが、成田は小雨がぱらついています。

■chapter 70
日本に到着

 成田に近づくにつれて飛行機は高度を下げていきます。今まで雲の上を飛んでいた飛行機ですが、厚く覆われた雲の中に入っていきます。どうやら東京は雨? 窓の外はその雲で景色がまったく見えません。これって有視界飛行だったら絶対着陸できないだろうなぐらいの灰色の厚い雲です。

 雲を抜けると小雨のぱらつく成田空港の滑走路が見えてきました。飛行機は遅れもなく定刻の午前11時30分に到着。隣の席のおばちゃんにあいさつをして、飛行機から降ります。入国審査を済ませ、受託手荷物を受け取り、今回の旅も無事終了。時間はまだ午前中、また来た時のように成田エクスプレスやスカイライナーを使わず、京成特急で帰ることにしますか。

 あと、時間もあるから秋葉原にでも寄っていきますかね……、でもこのスーツケースが……(結局、そのあと重いスーツケースを転がしながら秋葉原を散策していきましたが)。

■chapter 71
いつものお約束のまとめ

▲入国審査を受け、受託手荷物を受け取れば今回の旅も終わりです。

 今回はオーストリアのウィーン、それからチェコのプラハと2ヶ国2都市を訪問したのですが、前々回、前回と立て続けにヨーロッパを旅行しているので、個人的な感想ですが、新鮮味という面では欠けていましたね。初めての海外で不安と期待のロンドン、ルーブルとベルサイユを見たいためだけに行ったようなパリ。ウィーンもプラハも行けたら行ってみたい都市だったのですが、今回はそこにいって何を見たい、したいという明確な目的がそれほどなかったので余計そう感じたかもしれません。

 しかしながら、ウィーンもプラハも今までの国とあきらに違います。その都市特有の文化、雰囲気があります。静かで綺麗な街並みのウィーン、活気があり中欧という独特な雰囲気を持つプラハ。今回の旅行自体はそこそこ楽しかったです。

 ただ残念だったというか、失敗だったというのがその滞在期間の短さ。やはり、ウィーンは最低でも丸3日間、プラハは1日で足りるといいますが、2日間以上は必要でしょう(プラハ城を見るだけで確実に半日は潰れます)。それだけ時間をかければ、今回の旅の印象もまた変わったのだろうなと思いました。

 ちなみに今回のお勧めのはウィーン。プラハも悪くはないのですが、ウィーンはその街並みが綺麗で治安も良いからです。たぶん、ヨーロッパ諸国の中でも安全な場所のひとつではないのでしょうか。女の子のひとり旅にも向いていると思います。

 そうそう、女の子というとウィーンで出会った子、今も旅を続けているのでしょうか。あと帰国の便で意気投合して話したおばちゃん、今回の旅行、そういった方に出会って、今までとは違った旅ができて楽しかったです。ひとりで旅をするのも悪くはないですが、誰かと一緒に旅をするのもいいなと思いました。ひとりだとどうしてもコミュニュケーション面で孤立してしまいますからね。でも、添乗員付きのツアーでぞろぞろと行くのは勘弁ですが。

 さて、来年はどうしましょうかねえ。北欧も行ってみたいですし、サクラダファミリアを見にスペインにも行きたいですし、見たいところはまだまだあります。

ふらりと西へひとり旅3 5日目プラハその2

気も良いし、お昼も食べましたし、ここらでヴルタヴァ川を見ながらのんびりとカフェで優雅なティータイムといきたいところですが、プラハの観光は実質今日1日のみ。午後も足早に回らなくてはなりません。少しでも多くの場所を巡るとしましょうか。

▲オープンカフェの奥にヒッソリと入口がありました。見落としてしまいますね。

■chapter 52
スメタナ博物館

 ヴルタヴァ川側から吹きつける風が心地よいカレル橋、そんな橋の近くに位置するのがこのスメタナ博物館。名曲「モルダウ」で知られる、チェコが誇る大作曲家のベドルジハ・スメタナに関する資料を集めた国立博物館の分室ということです。ヴルタヴァ川の桟橋近くにあるということで、その場所に向かいますが……、これまたそれといった建物が見つかりません。

 目の前にはオープンカフェ。おかしいなあ、この場所で合っているはずなのに。カフェの奥に進むと小さな入口らしきものがあり、そこを見ると“MUZEUM”と書かれた看板が置いてあります。

 昨日のチェコ・キュビスム博物館といい、チェコの博物館って見つけにくいのですよね。というか、1階部分がオープンカフェになっているので、そこが博物館とは思いませんよ。

 この建物はラジャンスキー宮殿と呼ばれ、1863年から1869年までスメタナが実際に住んでいたといわれています。博物館内部には彼の使用した楽器類をはじめ、楽譜、資料などが展示されています。入場料のほうは50Kĉ(約258円)、また内部の写真を撮る場合には、追加で30Kĉ(約154円)が必要です。

▲受付から2階へと登る階段。内装は新しく、シンプルなものになっています。

▲スメタナ博物館の様子。ピアノや資料などの展示物が置いてあります。

▲壁にはベドルジハ・スメタナの肖像画や資料などが展示されています。

▲奥にはいくつかの譜面台があり、作曲した曲の楽譜を見ることができます。

▲白い壁が印象的な聖ミクラーシュ教会。いくつかの石像が飾られています。

■chapter 53
聖ミクラーシュ教会

 一旦、カレル橋のあるカレル通りに戻り、旧市街へと向かいます。つぎの場所は聖ミクラーシュ教会。聖ミクラーシュ教会? あれ? 午前中に行った教会も聖ミクラーシュ教会だよなあ。もしかしてガイドブックの誤植? と、思ったのですがどうやら同じ名前の教会が、このプラハに2つ存在するようです。

 先程行った聖ミクラーシュ教会は、“chrám sv. Mikuláše”、今回は、“Kostel sv. Mikuláše”と、チェコ語では表記が違っています。ちょっと紛らわしいですね。

 そんな旧市街にある聖ミクラーシュ教会ですが、こちらも白壁作りが特徴のバロック様式の建物。13世紀の後半にイエズス会によって創設され、1703年から約半世紀をかけて現在のような作りに改装されたということです。

 内部にはヨーロッパ最大級とも呼ばれるドームに描かれた、天井画をはじめ、盛期バロックの装飾がなされています。また、この教会では夏の夜にミニコンサートが開催されるようで、本日の開催されるチケットも販売されていました。

▲入口から祭壇を見たところ。内観も外見と同様に白を基調としています。

▲驚くのはその天井に吊るされた大きなシャンデリア。ボヘミアングラスで作られています。

▲その上には大きな丸いドーム。もちろん、そこには天井画も描かれています。

▲規模は小さいのですが、側面にはステンドグラスも配置されていました。

▲旧市街広場。観光客で賑わっています。後ろに見える双塔の建物は見れなかったティーン教会。

■chapter 54
旧市街広場

 プラハの観光の中心部といえるのが、ここ旧市街広場。ここには、ヤン・フス像を中心に、先程の聖ミクラーシュ教会、それから旧市庁舎、天文時計、そして残念ながら今回はお休みで見れないゴルツ・キンスキー宮殿をはじめ、石の鐘の家、ティーン教会などがあります。

 街の中心部ということだけあり、観光客も盛りだくさん(?)。人がいっぱいいます。広場から四方に伸びる通りには数多くの土産物屋やオープンカフェなどがあり、かなり活気がある場所でした。

 ふらりと、広場を回ってタバコ休憩していると、どこからともなく来たおじさんにチェコ語で声を掛けられます。チェコ語、ワカラナイですよ。どうやら、くわえているタバコを見て何かいっています。ああ、タバコが欲しいのね、とタバコを差し出し、火を付けてあげます。おじさん、大喜び。チェコ語でお礼らしき言葉を連発していました。ヨーロッパはタバコの値段、高いですからね。

▲広場中心にあるチェコの英雄、ヤン・スフ像。その周りにはフス派の戦士や母の像が彫られています。

 あと、チェコの人って人柄がよさそうですね。ある、お土産での会話。店員のお兄ちゃん、“Hello! I found your favorite? ”、わたし、“Sorry, don’t speak English”と。お兄ちゃん、“I’m speaking English”。いやいやいや、確かに英語で受け答えしていますが……。もう、めんどくさいので、“I’m a Japanese traveler. Sorry.”というと、そのことを理解してくれたようで、“No problem! No problem!”と笑って連呼されました(笑)。また、目的の場所がわからないときも聞けば親切に教えてくれます。

 そういえば、逆に英語圏の国らしきひとから、ここへはどう行けばいいのかと英語で聞かれたときもありましたね。そのときは、もう地元民になりきって、全部英語で教えてあげましたが(笑)。

 チェコの母国語はチェコ語、しかしプラハは観光地だけあり、博物館をはじめ、レストラン、カフェ、ショットなどほとんどの場所で英語が通じます。高卒程度の英語力でいけてしまっていますので、言葉の不自由さは感じませんでしたよ。

▲ゴシック様式建築の旧市庁舎。となりの建物も旧市庁舎の一部です。

■chapter 55
旧市庁舎

 広場の南に位置するプラハの旧市庁舎。現在の建物は第二次世界大戦で破壊されたあとに修復されたものだそうです。もともとは旧市庁舎の目的で建設されたものではなく、数世紀にかけて幾度となく増改築をした後に今の姿となり、旧市庁舎に使われたそうです。

 また、その際に周囲の建物を取り込んで作られたため、装飾や大きさが異なる建物が連なっているのもこの建物の特徴です。そんなこともあり、外見はゴシック様式の建物+α様式の複合化した建築物になっています(右横のピンクの建物や、側面の建物はあきらかに建築様式が異なっていますからね)。

 今回は入場しなかったのですが、旧市庁舎内はコバルトブルーの天井が美しいといわれる小さな礼拝堂もあるといわれています。

 旧市庁舎のメインとなる部分以外の、横と側面の建物はこれまた修復工事中のようでネットが掛けられていました。

 カレル城の聖ヴィート教会の一部や、 カレル橋、ティーン教会も修復作業をやっていましたが、ここでもやっていますね。

 このプラハでもウィーンと同様にちょくちょくと工事をしているようです。

▲縦に並ぶふたつの文字盤を持つ天文時計。文字盤の彫刻がとても綺麗です。

■chapter 56
天文時計

 旧市庁舎の側面に設置されている天文時計。時計の文字盤はふたつあり、上の文字盤は地球を中心に回る太陽と月、その他の天体の動きを示し、年月日と時間を示しながら1年をかけ、1周するものでプラネタリウムと呼ばれているそうです。

 下の文字盤にはカレンダリウムと呼ばれ、12ヶ月の萬意画と農村の四季の作業が描かれた暦は1日にひと目盛り動くそうです。

 毎正時になると、時計の一番上の天使像の両脇の窓が開き、死神が鳴らす鐘の音にキリストの12使徒が窓の中にひょっこり現われては消えていき、最後は一番上の鶏が鳴いて終わるという、凝った時計の仕掛になっています。

 残念ながら、この時計を見たのは正時の時間帯ではなかったため、そのカラクリを見られませんでしたが、時計そのものの作りは細かく、綺麗だなと思いました。こういう時計ってなにか、こう神秘的なものを感じますよね。

▲旧市街広場からまっぐ西に進むと、ぽっんと建った火薬塔が見えます。

■chapter 57
火薬塔

 旧市街広場から東に向かったところにある火薬塔。1475年に建てられたこの塔ですが、もともとは旧市街を守っていた城壁の門のひとつだったといいます。17世紀に火薬を扱う倉庫として利用されていたため、現在の呼び名がついたわけです。

 今の建物は18世紀の半ばに戦火で大きな被害を受けたものを19世紀の末に修復したそうです。ゴシック様式のこの建物、塔の高さは65m。塔の袂には衛兵姿の人がいましたが、この人はなんだったのでしょうか。

 一応、内部はギャラリーとなっており、見学ができるそうですが、どこから中に入るかがわからなかったのでその外観だけを見ることにしました。

▲かなりゴージャスな外観。その中の作りもきっと凄いのでしょうね。

■chapter 58
市民会館

 火薬塔を先に進むとそのすぐ角には、大きく豪華な装飾が施された市民会館が姿を現します。ここにはかっての歴代の王の宮廷があったとされていますが、17世紀後半の大火事で焼け、そのあと1911年にこの建物が完成したわけです。

 それにしても外観の作りは豪華ですね、建物上部正面には、壁画が描かれ、屋根にはいくつもの像、門は緑を基調とした装飾がなされています。

 内部は、市長の間をはじめとする豪華な装飾が施された部屋、それから壁を埋め尽くす大きな絵、そしてパイプライン、ステンドグラスなどの内装が特徴のスタメナ・ホールがあるというのですが、これまた見ることができませんでした。

 カフェとかレストランには普通に入れるのですが、その中には不定期におこなわれている、ガイドツアーのみでの入場となっているらしいです。

▲美術館の前にはその看板が掲げられているだけ。それを見落としたら通り過ぎてしまうような場所にあります。

■chapter 59
ミュシャ美術館(ムハ美術館)

 このプラハに来た目的のひとつがミュシャの絵。そう、あのミュシャの美術館がこのプラハにはあるのです。市民会館から南へと向かったところに位置するこの美術館、小じんまりとした建物です。

 今までの美術館もそうですが、プラハの美術館って建物が小さなところが多いですよね。このミュシャ美術館も幅の狭い通り沿いにあり、「MUCHA MUSEM」という看板を見落とせば、そのまま通り過ぎてしまいまいそうです。

 ミュシャといえば、パリやニューヨークで活躍した有名なアール・ヌーヴォーの寵児。植物や女性をモチーフにした装飾的な絵やデザインが特徴でしょう。

 美術館内には、そんなミュシャの手がけたポスターや、絵画、絵皿、彫刻、ステンドグラスの下絵、スケッチなどが数多くの作品が展示されています。

▲ポストカードの絵も綺麗ですが、実際に描かれた本物はもっと綺麗でした。

 館内は撮影禁止ということで、中に飾られた展示物やその様子を写真に撮ることはできません。一応、ミュシャの絵はどんなものなのかということで、ショップで購入したポストカード数枚を撮って載せておきます。

 これらのミュシャの絵はかなり有名なので、見たことがある人は多いと思います。

 なんといい表せばいいのかな、繊細というかこの色使いというか、水彩で描かれたこのタッチがわたしは好きです。

 ちなみに美術館の入場料のほうは160Kĉ(約825円)。今回は数枚のポストカードを買っただけですが、大きなポスターもほしかったのです。でも、どうやって持ち帰るか悩んだ挙句、諦めました。あと画集も欲しかったなあ、でも高めだったし、いや今考えれば買っておけば……、ブツブツブツブツ。

▲とにかく大きい国立博物館の全景。がんばって中の展示物をみることにします。

■chapter 60
国立博物館

 ミュシャ美術館で展示されている絵の数々をじっくりと見ていたら、時刻の方は午後5時手前……。これはいけないと、我に返り、足早につぎの場所に移動する ことにします。そしてやって来た先がチェコ最大の総合博物館である国立博物館。

1891年に建てられたネオルネッサン様式の大きな建物、その正面の外観だけでも100mもあります。こんな大きな博物館、1時間弱ですべて見きれるのかと思いつつも入場料の150Kĉ(約774円)、それから写真撮影料50Kĉ(約258円)も支払い中に入ってみます(閉館時間は午後6時です)。

 ここ、エントランスから凄いのですが。石の柱や階段、それから装飾の数々。思わず見上げてしまいます。博物館内は3つのフロアから成り立っており、1階に特別展示、2階に近郊で発掘された民族の装身具や陶器、鉱物や化石の標本などが数多く展示されています。3階は剥製などが展示されていました。

 時間も時間なので館内をざっと見て思ったことは、ここの展示物の種類と豊富さといい大英博物館に似ているかなあと。向こうも自然分野や文明などに関する展示物が多くありましたから。

 なんとか一通りの展示物を見終えて博物館から出てきたのですが、となりにまたそれらしき関連の博物館があるではないですか。どうやらこちらは歴史、自然史学を展示する別館らしいです……。一応、受付に行ってみましたが、“Today is the closed. Please come again tomorrow”といわれてしいました。明日は無理(笑)。

 やっぱり朝のロスタイムがかなり効きましたね。本日が休みの施設を除いた結果でもこれですから、それらも行っていたらいったいどうなっていたことやらです。

▲エントランスから踊り場まで登ったところ。石の階段といい、柱の装飾といい豪華な作りになっています。

▲博物館内には、化石や標本などの展示物が所狭しと並んでいます。

▲もちろん(?)恐竜の骨格標本もあります。ある意味見応えのある場所ですね、ここは。

▲建物内の随所のはこういった内装が施されています。これだけでも美術価値がありますよ。

▲本日の夕飯はこのお店に決定。外で食べるご飯も悪くはないですね。

■chapter 61
夕食はレストランで

 さて、そろそろ晩ご飯のお時間にもなりましたので、夕食をとれるお店を探すことにします。今日は最終日、それなりにちゃんとしたものを食べたいのでファーストフード系や軽食類は避けることにします。先々日のウィーンの件もあり、もうオープンカフェでもレストランでもどんとこいです。

 ふらふらと旧市街の路地を歩いていると、あるレストランの前で“いまサービス中だから食べていって”、と声を掛けらメニューを差し出されます。丁度いいタイミングでもあるので、今日の夕食はここにします。一見、オープンカフェ風のレストラン、その本日のお勧めというのは「Czech Goulash」というもの。ああ、ウィーンで食べたグラーシュのチェコ版のようですね。一応、ご当地料理みたいです。

 その「Czech Goulash」のほかにパンでもと、メニューをめくっていきます。そこに書かれた「Rice」という文字。おっ、ご飯があるじゃないですか。それを付けてもらうことにします。チェコといえばビールで有名な土地。もちろん飲み物はビールを。銘柄は世界的にも有名な「Pilsner」を頼みます。

▲見た目より味が薄かったチェコのグラーシュ。美味しそうに見えるのですが……。

 先に出されたビールをひとくち。うま~~~~~~~~~~~~~~~~い。さすが本場ですたい。このビールを飲んだら日本の発泡酒なんて飲めませんよ。しばらくすると、本日のメインディシュ、「Czech Goulash」とライスがきました。見た感じではウィーンで食べたグラーシュと同じですね。しかし気になることがひとつ。ご飯の粒が四角い?

 そしてそのお味は……、コレ、すごく薄味なんですけど。ウィーンのグラーシュはその味がかなり濃かったのですが、こちらのものは見た目に反して薄いです。ちょっと塩気がたりな~いということでテーブルソルトをガンガンとふり掛けます(こんな食べ方でいいのか?)。ライスのほうは日本のようなもちもち感はなくパサパサしています。こちらのご飯=野菜ですから仕方ないでしょうね。

 うむ、とくに美味しくもなし、かといって食べられぬほど不味くはないですし、中途半端? もっと味が濃かったらよかったのではないでしょうか。きっとウィーンのグラーシュとこれと混ぜれば美味しくなると思いました。お会計のほうは「Czech Goulash」が95Kĉ(約490円)、ライスが45Kĉ(約232円)、ビールが60Kĉ(約309円)の合計で215Kĉ(約1109円)。観光地の価格としては安いです。

▲コインのような小さな金属を積み重ねて作られているオブジェ。有名なものかなにかなのでしょう。

■chapter 62
プラハの街

 プラハ本駅に着いたとき、その独特な雰囲気を感じ、やはりウィーンよりか治安が悪いのかなというのが第一印象でした。しかし、その半日と、今日1日をプラハで過ごしてその印象は変りましたね。

 ウィーンはどちらかといえば、静かな感じがしましたが、こちらのプラハはその逆に活気があるといった感じです。ウィーンもそうだったのですが、人も親切で、いろいろと聞いても親切に答えてくれます。

 治安面については、ウィーンよりは悪いでしょう。とはいうものの、それは夜とか人気のない場所に限ってのことで、旧市街やプラハ城のような大きな観光地区は大丈夫だと思います。それに、街の中では巡回している警官の姿を何度も見かけました。あと、メトロも乗っていても、怖いという感じもしませんでした。

▲国立博物館から見たプラハの街並み。歴史を感じさせる建物がいくつも並んでいます。

 ただ、日本と違ってここは海外、スリとか置き引きは当然ながら多いでしょう。その辺のことを頭にいれおき注意していれば、未然に防げるかと思います(そんなことを気にしていたら日本から出られませんよ)。

 あと、やはりここは東欧ということもあり、イギリスやフランスなどの西欧とは違い、東の文化が入り雑じった土地なんだなあというのが正直な感想です。

 休みで見れない施設もありましたが、本日の日程は一応、すべて終了。というかチェコでの観光は今日で終わりです。明日は日本への帰国日。

 ホテルに帰って、一風呂浴び、荷物を整理することにしましょうかねえ。

ふらりと西へひとり旅3 5日目プラハその1

間天気予報では雨だったプラハですが、どうやらお天気に恵まれそうです。プラハの滞在は今日と明日の2日間。しかし明日は帰国日なのでまるまる使えるのは今日1日だけ。プラハの街は小さいので1日もあれば回りきれるといいますが、どうなんでしょうか。オーストリアとはまた違った文化を楽しめそうです。

▲プラハでの朝ご飯もこんな感じ。お決まりのパターンになりつつあります。

■chapter 41
定番の朝ご飯

 ホテルの部屋はツインルームと、ベット自体は狭かったものの、大きなバスタブが完備されていたのはうれしいです。やっぱり、お風呂はいいですよね。旅の疲れも癒してくれますし。そんなこともあり今朝もおかげ様で絶好調。そして朝といえば、忘れてはならないものが朝ご飯。こちらのホテルもアメリカンブレックファースト形式のバイキングになっています。好きなものを好きなだけ選べます。

 とはいうものの、ヨーロッパで食べる朝食のメニューはだいたい決まってしまっているのですが。まずは、いつものブラックコーヒー、それからオレンジジュース。一番最初のイギリスでコレが気に入ったから今も続けています。それからパンと、スクランブルエッグ、トマトなどの野菜類に、ソーセージとハム、穴の開いたスライスチーズという組み合わせ。う~ん、でもどうしてなんだろう? なんかコレばかりを食べ続けていますが飽きないのですよね。まあ、もともと朝は和食より洋食が好きということもありますが。

 そこそこお腹も満たされたので、部屋に戻って身支度をします。22階の部屋の窓から見えるプラハの風景。今日も1日がんばるとしますか。

▲かなり派手な色とデザインのプラハのトラム。車両の幅は意外と狭いです。

■chapter 42
プラハのメトロ

 プラハ市内は環境対策ということで、路線バスに代わりウィーンの街と同様に、トラム(路面電車)が網の目のように走っています。今日は街の中心部からではなく、街の北東から内側に向かって攻めてようかと思います。

 まず、ホテルの最寄駅のPankrác駅から旧市街を通り越し、プラハ城のあるMalostranská駅までメトロで行きます。ここからトラムに乗り継ぎ、向かう先は、今日最初の目的地、ストラホフ修道院。ここへは22、または23番のトラムに乗っていきます。Malostranská駅のすぐそばにある停留所でトラムを待っていると、22番と書かれたトラムがやってきました。

 プラハのトラムはどんなものかなと乗り込むと、内観はウィーンのトラムとほぼ同じですね。バスよりは狭い感じがしますが、そのぶん車両を連結しているので多くのひとが乗れます。そしてトラムは発車。目的地がここから5つ目の停留所なので、乗り越さないようにその数を数えていきます。車窓から見えるプラハの街並み、そしてヴルタヴァ川……、えっ? ヴルタヴァ川? えええっ、この路線、ヴルタヴァ川沿いは通らないはずですが……。

▲トラムの中の様子。両側にひとつずつイスがあります。朝早めということで空いていました。

 そして5つ目の停留所に到着、そこは未知なる場所。しまった、しょっぱらから乗るトラムを間違えたか。再びトラムに乗ってMalostranská駅の停留所まで戻ることにします。いやいやいや絶対22番と書かれたトラムに乗ったはずなのですが。もしかしたら、22番のトラムは目的地へ行かない?? でも、路線図を見る限りでは合っています。そうこうしている間に、また22番のトラムがやってきました。本当にこれでいいのだろか、半信半疑でもう一度乗ることにします。まあ、これでダメだったら歩けばいいやと。

 今度はどうやら大丈夫そうで、路線図どおりに曲がりくねった道沿いにトラムは進みます。目的地近くの停留所、Pòhorelecに到着。う~ん、最初のトラムはなんだったのでしょうか。そして今日もいきなり時間をロスしてしまいました。

▲意外と地味な外観のストラホフ修道院。目立たない場所に建っています。

■chapter 43
ストラホフ修道院

Pòhorelecから曲がりくねった坂を登った所にあるストラホフ広場、その南側に位置するのが本日最初の目的地、ストラホフ修道院。外観はとくにコレといった特徴もない赤い屋根の質素な建物。屋根の部分には3体のマリア像があり、そこが修道院ということはわかります。

 入場料の30Kĉ(約154円)を支払い中に入ってみます。それにしてもプラハの施設は入場料が安いですね。現在、この修道院は民族文化博物館になっているそうで、館内を進んでいきます。シンプルな作りの回廊にはいくつもの像、低い天井の部屋などがあり、それほど内装がすごいとは感じられません。まあ修道院ですからね、と先へ進むと絵画が多く飾られた部屋に辿り着きます。そこには大理石の壁に掘られた細かな彫刻、そして天井を見上げると見事な天井画。この大きさ、そして描かれた絵には圧巻です。

▲内部は中庭を取り囲むように回廊があり、そこのはいくつかの彫刻像が置かれています。

▲修道院の一室。壁には絵画が掛けられ、細かな彫刻が施されています。

▲部屋の天井を見上げると、これまた見事な天井画が描かれています。

▲回廊にはキリストやマリア像といった細かな彫刻像も置かれています。

▲本日はお休みということで残念ながら外観のみの見学となってしまいました。

■chapter 44
ロレッタ教会

 つぎの目的地はプラハ城なのですが、その行く途中にあるロレッタ教会も見ていくことにします。本当は昨日ここへ来る予定でしたが、時間がなく来れませんでした。本日は残念ながらお休みの日ということで中に入ることはできませんが、せっかくですので一応は外観だけでも見ておくことにします。

1626年に創設されたこの教会、ボヘミア各地に作られた教会の中でも一番美しいとされるだそうです。内部には聖母マリア像や銀の祭壇などあり、2階部分の回廊にある財宝室には、宗教儀式に使われた道具や、6222個のダイアモンドがはめ込まれた聖体顕示台が展示されているということです。う~ん、実際に入って身近で見てみたかったです。まあ、お休みなのはしかたありませんね。

▲プラハ城の正門。門の両脇には衛兵が待機しています。ここをくぐって中へと進んでいきます。

■chapter 45
プラハ城

 プラハでも最も有名な観光場所と知られるのがプラハ城ではないでしょうか。プラハ城とひとことにいっても、その敷地内には聖ヴィート教会をはじめ、聖十字架礼拝堂、王宮美術館、旧王宮、聖イジー教会、ロブコヴィツ宮殿など多くの建物があります。このプラハ城、歴代王の居城であり、9世紀半ばに建築が始まり、いくつかの遍歴を経て、14世紀のカレル4世の時代に現在の城になったといわれています。

 プラハ城自体の入場は無料ですが、中のいくつかの建物内を見るにはチケットを購入しなければなりません。今回購入したのはチケットBと呼ばれるもので、旧王宮、それから聖イジー教会、黄金小路などが見れます。料金のほうは250Kĉ(約1290円)。チケットAのほうは、これらに加え、聖イジー修道院、国立美術館が見られますが、残念ながらこのふたつは本日お休みということで、チケットBにしたしだいです。

 チケットを求めてカウンターに並ぶわけですが、これが長蛇の列。さすがはプラハ最大の観光場所ですね。

▲正面から大聖堂を見上げてみます。この威圧感というか迫力は凄いです。

■chapter 46
聖ヴィート大聖堂

 プラハ城内でもとりわけ有名な建物が聖ヴィート大聖堂。門をくぐり、中庭に入るとその大きな建物が目に留まります。さっそく中へ入ろうとすると、ここも長蛇の列。あまりにも観覧者が多すぎるので入場規制をしているようで、その入口から建物を取り囲むように列ができています。この行列はどうしたものか、せっかくプラハ城に来ているのだから見なくてはと最後尾に並びます。

 ようやく入場できた聖ヴィート大聖堂、14世紀のカレル4世の時代に完成したといわれます。身近で見る大聖堂、奥行124m、幅60m、塔の高さ96.6mと、めちゃくちゃデカイですよ。ゴシック建築のド迫力な作り、空高く伸びた双塔。ウィーンのシュテファン寺院も凄い思いましたが、こちらもその規模は負けてはいませんね。

 そんな大聖堂の内部ですが、天井がとにかく高い。その高さは逆に恐怖感を覚えます。これって上から地面に落ちたら確実に死にますね(笑)。天井から吊られた大きなシャンデリア、そして壁に掛けられた数々の彫刻像、パイプオルガン。そして、この大聖堂の一番の見所といわれているのがステンドグラスの数々。これだけ大きい大聖堂ですから、その数とその大きさには驚くばかりです。

▲とにかく高い大聖堂の天井。その空間の広さは凄いのひとことにつきます。

▲側面に設置されたステンドグラス。これだけでも見る価値はあります。

▲設置されている石像のひとつ。こういった像が大聖堂内にいくつかあります。

▲こちらは祭壇のひとつ。金と銀をふんだんに使った装飾が見事としかいいようがありません。

▲バルコニーから見たプラハの街。今日はお天気がよく、遠くの景色まで見渡せました。

■chapter 47
旧王宮

 聖ヴィート大聖堂から中庭をさらに進むと、旧王宮のある建物が見えてきます。ロマネスク様式からゴシック、ルネッサンス様式の建物を積み重ねていったといわれる旧王宮の外観は意外にもシンプルな作りとなっています。

 内部のほうもいたってシンプル、有史以来から現在にかけてのチェコを代表する人物や出来事、建築物などの関するものがいくつも展示されていました。また旧王宮のバルコニーからはチェコの街並みを見ることができます。

▲入口付近の様子。内部は豪華というよりも、シンプルな作りとなっています。

■chapter 48
聖イジー教会

 ロマネスク様式の2本の白い塔が特徴的な聖イジー教会。920年に完成し、プラハ城内に現存するもっとも最古の教会です。あれ? あとで写真整理をしていたのですが肝心の外観写真がありません。撮り忘れですね。それと思われる内部の写真はいくつかあるのですが……。

 内部のほうは今まで見てきた教会のような派手派手しい彫刻類や装飾品などはなく、建築からもかなり古いものと感じられます。地下に掘られた祭壇、石を積み重ねて作った壁と、その建物の歴史の深さを感じられます。

 プラハ城は聖ヴィート大聖堂以外はどういう経路で回ったのか忘れてしまっているので、もしかして載せている写真が聖イジー教会のものではないかもしれません(聖ヴィート大聖堂以降はどこで撮影したものなのかグシャグシャになっています)。もし違っていたらすいません。

▲礼拝堂は古くからの建物ということもあり、壁は石を積み重ねた作りになっています。

▲教会内には、横になっているマリア像などの石像も展示されていました。

▲教会というよりも、美術館を思わせるような、聖ミクラーシュ教会の外観。

■chapter 49
聖ミクラーシュ教会

 旧登城道の長い下り坂を降り、プラハ城をあとにします。坂を下りきったところから南へと向かった先にあるのがつぎの目的地の聖ミクラーシュ教会。マラー・ストラナー広場にあるこの教会、13世紀後半に建てられたゴシック建築の教会でしたが、18世紀初頭から半世紀にかけて作り直され、現在のバロック様式の建物になったそうです。

 外観は、聖ヴィート大聖堂のようなトゲトゲしたゴシック建築ではなく、どちらかといえば美術館ぽい作りの外観になっていますね。建物のバルコニー部分には数体の像が飾られています。

 そしてその内観のほうですが、これは……、めちゃくちゃ豪華な内装です。それから装飾品も。大理石で作られた石像、金細工の装飾品、両サイドの祭壇には立派な絵画が飾られています。もちろん、天井には天井画が描かれています。なんか、今まで見てきた教会や修道院はどちらかといえば厳粛というイメージがありましたが、こちらは豪華絢爛、まるで宮殿を思わせるような作りです。ここは本当に綺麗ですよ。

▲建物内に一歩踏み入れるとその外観から思えないほどの内装の豪華さに圧倒されます。

▲柱には金や銀をあしらった細かな作りの彫刻類がいくつも掛けられています。

▲祭壇から入口を見てみます。柱の大理石も特別なものらしく、綺麗な色がついています。

▲祭壇から天井を見上げると、お約束の天井画、その四方には壁画が描きこまれています。

▲カウンターの上にあるメニュー。写真撮影を承諾してくれたお店のお兄ちゃんに感謝です。

■chapter 50
お昼は何にしましょうか

 時間のほうは、あっという間に午後の1時過ぎ。歩き詰めでしたが、さほど疲れていません。しかし、お腹のほうは正直で空いてきました。このへんでひと休憩でもしましょうかと、お昼を食べられるお店を探します。まず、Mの字のハンバーガーショップは除外、昨日ケンタッキーフライドチキンも見つけたのですが、わざわざプラハで食べるほどのものでもないのでこちらもやめます。

 通りで売られている立ち食いのものでも良かったのですが、どうせなら座ってくつろげるほうがいいなと思い、ごく普通のファーストフードっぽいお店に入ってみました。どうやらこのお店、サンドものの専門店らしく、その手のメニューが数10種類あります。その中から選んだのは「KRŮTÍ」とチェコ語で書かれたもののフルサイズを頼むことにします。英語でTURKEY、VEGETABLES。トルコと野菜? あとは飲み物にペットボトルのコーラを。

▲フルサイズなのでかなり長かったのですが、その美味しさからあっという間に食べてしまいました。

 待つこと数分、注文したものが出来上がったのでカウンターの奥のテーブルへ持っていって食べてみることにします。キュウリとレタス、それからハムとチーズのサンドのようですね。さっそくひとくち。おや? なかなか美味しいぞ、これ。この手のサンドってパンが固いのが特徴なのですが、固くもなく、柔らかすぎもせずちょうどいい歯ごたえです。味のほうもいたってシンプル。うむ、これ合格。

 お値段のほうは、サンド本体が79Kĉ(約407円)、コーラのペットボトルが45Kĉ(約232円)。このプラハ、食べ物に関しては安いのですが、飲み物がやや高めですね。値段も店によってまちまちですが、平均的な相場で200円くらいします。安売りのスーパーマーケットで買っても、ミネラルウォーターが150円とかします。

▲カレル橋の西側に建つ小地区塔。昔はここで橋の通行料を取っていたそうです。

■chapter 51
カレル橋

 ヴルタヴァ川にかかるプラハ最古の美しい石橋、「カレル橋」。プラハといったらこの橋の存在も忘れてはいけませんね。14世紀後半から15世紀の始めにかけて、カレル4世の時代に建築されたゴシック作りの石橋、全長が約520m、幅は約10mもあり、両側の欄干には救世主と双子の聖コスマスとダミアヌ像や、聖ヴィート=ヴィトゥス像など30体の聖人像が建っています。

 チェコを代表する観光スポットというだけあり、橋の上はひとでいっぱい。似顔絵描きや、お土産売りの周りにはひとが群がっていました。

 今日は天気も良く、ちょっと暑いくらいの天候でしたが、このカレル橋の上は、ヴルタヴァ川から吹く風がとても心地よかったです。今回はこのあとの予定もあるので、足早に橋を渡りましたが、時間があれば聖人像をひとつひとつじっくりと見ていくのもいいでしょうね。

▲石畳作りのカレル橋。古い橋なのでもっと狭いかと思っていましたが、それなりに幅があります。

▲カレル橋から見たヴルタヴァ川。川から吹く風がとても気持ちよかったです。

▲橋の両側の欄干には、こういった聖人像が30体あります。ひとつひとつ見ていくのも楽しいですね。

▲橋の東側から見えるプラハ城全景。とにかく橋の上は観光客の数が半端なく多いです。

ふらりと西へひとり旅3 4日目国際列車に乗って

つもなら4日間ぐらい現地に滞在、そこを拠点として2日間は市内巡り、残りの2日間を郊外、余った時間は再び市内巡りに使っていましたが、今回の滞在期間は2日間。ウィーンの街はそれほど広くはなく、観光スポットも集中しているので2日間で回りきれると思ったのが誤算でした。有名どころはある程度見れたのでこれで良しとしましょう。さて今日でオーストリアの地を離れることになります。

▲ウィーン、いやオーストリア最後の朝食。今日も朝ご飯がとっても美味しいです。

■chapter 34
ウィーン最後の朝ご飯

 毎度のことですが、食事報告日記になっていますね(笑)。まあ、食べ物も旅行の楽しみということで、最後までお付き合いくださればうれしいです。さて本日、ウィーンでの最後の朝ご飯ですが、いつものようにブラックコーヒーとオレンジジュース、それからチーズ、今日はハムの代わりにカリカリに焼かれたベーコン、それとスクランブルエッグ。あと丸いパンと野菜にキュウリとトマトをチョイスしてみました。

 3日間、このホテルで朝食を食べていて気がついたのですが、スライスチーズは所々に穴が空いていますね。日本のチーズだと穴がないので、こちらのチーズはその製造過程とかが違うのでしょうかね。味そのものは変わりはないのですが。

 お腹も満たされたことですし、部屋に戻って荷物の整理を始めます。ウィーンで購入した土産物などをスーツケースの中に叩き込み、必要最低限の手荷物にします。そして、スーツケースをゴロゴロと転がし、ホテルのカウンターでチェックアウトをします。いつものパターンだと、これから空港へ向かい帰国の途に就くわけですが今回はちょっと違います。

▲本来はウィーン南駅発着の列車ですが、南駅は工事中のため、こちらのマイドリング駅になっています。

■chapter 35
Wine Meidling駅

 ホテルからメトロに乗り継いでやってきたのが、隣国のドイツやスイス、ブダペストなどの国際列車が発着するWine Medling駅。そう、今回の旅行はオーストリアだけでなく、隣国のチェコにも足を運ぼうという計画です。

 今までは1ヶ国中心の旅行でしたが、今回は2ヶ国。計画当初は、オーストリアに数日間滞在して、その1日を使ってチェコへと行こうかと思ったのですが、チェコのプラハまで列車で片道約5時間、往復で10時間もかかります。そうすると、現地での観光時間は2、3時間足らず。これでは何も見れないので、今回の旅行ではオーストリアの滞在期間を削り、残りをチェコへ回したのです。

 見知らぬ土地、何かトラブルがあるといけないので30分前には駅に到着します。表示板で目的の列車の発着時間、到着ホームを確認します。大きい駅ですが、迷わず目的のホームへとたどり着けました。

▲駅のホームの様子。喫煙場所もあります。奥は禁煙の休憩所となっています。

 時間はまだたっぷりと余裕があります。ホームのタバコを吸ったり、自販機でミネラルウォーターを購入したりして、到着する列車を待つことにします。で、ふと目に入ったのが到着する列車の掲示板。そこには、“Hamburg”と表示されています。えええ、Hamburgっていったらドイツではありませんか。出発時間も、ホームも列車番号も間違っていないのに、ちょっと不安になってきます。もし乗った列車がHamburg行だったら……。

 近くにいた係員の方に持参していた時刻表を見せ確認してもらいます。やはり、ここに到着する列車で間違いないようです。あの、Hamburgっていう表示はなんなんだったのでしょう。もしかしたら始発駅がHamburgだったのかなあと思いながらも到着した列車に乗り込むことにします。

▲真っ赤の塗装の機関車。この列車には1等車、2等車、食堂車が連結されています。

 今回で列車の旅は5回目、慣れたもので適当な空き席を見つけそこに座ります。車内は込んでいるかと思ったのですが比較的空いていますね。発車時刻になり、列車は定刻通りに出発します。そういえば、ふと思ったことがひとつ。ヨーロッパの道路は左側通行(イギリス除く)、しかし今までの都市、メトロや近郊列車に関しては右側通行だったのですがウィーンの場合はすべての乗り物が左側通行、今乗っている列車も左ですね。

 余談ではありますが、エスカレーター。これも左側に乗り、急いでいるひとは右側を登ります。東京と逆ですね。まあ交通機関が左側ですから自然とそうなります。でも、右側の日本なのにエスカレーターを左側に乗る大阪はいったい? 思い当たる節がありますがそれはあえて触れないでおきましょう。

▲列車内はこんな感じ。通路を挟んでふたつずつ席が並んでます。他にコンパートメントの車両もあります。

■chapter 36
プラハへの国際列車

 出発してすぐ車窓からドナウ川が見えてきます。う~ん、これがあのドナウ川か、なんか濁っているよ。想像したドナウ川はもっと緑がかった水かなと思ったのですが。上流で雨でも降っているのでしょう。たらんらんら~ん、“今日の世界の車窓は、オーストリアからプラハへと向かう列車からお伝えします”と、わけのわからないことを口ずさみ、ぼけ~と外の景色を眺めています。

 いつものようなヨーロッパの広大な草原、所々に見える小さな街並み。なんか平和ですねえ。日本にいるときは「Nintendo DS Lite」をプレイして時間を潰しますが、海外に来てまでもそんなもので時間を潰すのは不毛すぎます。異国の景色が時間を潰してくれますから(一応は、海外アダプターを購入し、持ってきてはいますが電源を入れたのは1回のみ。これも余計な荷物でした)。お気に入りの音楽を聞きながら、ふと時計を見るとお昼近く。

▲しばらくするとドナウ川が見えてきました。川の水は濁っていますねえ。

 さあって、お昼にしましょうか。一応は長距離の国際列車、食堂車も連結されておりますが、節約ということと、スーツケースが置き引きに遭わないようお昼はここで済ませます(長距離列車で停車駅が少なく、またこんなにも重いスーツケースなので置き引きはないと思いますが、無くなったらシャレになりませんから)。

 ということで、お昼ごはんですが、乗車前に購入したミネラルウォーターと、今朝の朝食でホテルからもらってきたケーキとオレンジ(笑)。これでもお腹が満たされないようなら、プラハに着いてから何か食べましょう。まずはチョコレートマフィン、ふむふむなかなか美味であります。ほかは……、うーんあまり美味しくない。オレンジを剥きムシャムシャと食べます。さて、ミネラルウォーター……。買ったときにいや~んな感じはしていましたが、それが的中。またあの、スパークリングのミネラルウォーターだったのです(泣)。なんでこんなものが一般的な飲み物なのかと不思議に思います。

▲車内からみた外の景色。広い草原、いくつもの小さな家。ヨーロッパの風景ですね。

▲お昼ごはんは、朝食時にホテルからもらってきたケーキとオレンジで済ませます。

▲到着したプラハ本駅のホーム。ウィーンとまた違った独特な雰囲気があります。

■chapter 37
プラハ本駅からホテルへ

 列車は時刻通りにプラハ本駅に到着します。乗車時間は約5時間ですが、それほど長い時間とは感じませんでした。やはり初めて乗るこの列車、それから異国の景色が時間を潰してくれたのでしょう。さて、プラハ本駅です。じつはここからがちょっと問題。今日は日曜日、プラハは明日の月曜日が滞在のメインとなるのですが、ヨーロッパの美術館や博物館といった施設は月曜日が休館のところが多いのです。もちろん、今回のプラハも例外ではありません。明日になると見れない場所もあります。

 時刻のほうは午後2時半、約半日でそれらを巡ってしまえと考えていたわけですがネックとなるのは大きなスーツケース。ホテルが近かったらチェックインして荷物を置いてからという手がありますが、宿泊予定のホテルはここから遠いのです。そこで考えたのがコインロッカー。駅の係員にその場所を聞き、ロッカーを発見。よし、これでなんとかなると思ったわけですが……、コインロッカーの使い方が分かりません(泣)。

▲ウィーン本駅のコンコース。もっと古めかしいと思っていましたが意外と新しいです。

 というか、コインロッカーそのものにいくらコインを入れていいのか値段が書いてないのです。手荷物預所というのもあるというのですが、駅構内をぐるぐる回ってもそれらしきものを発見できません。こんなところでタイムロスしているくらいなら、ホテルへ行っちゃえということでホテルに向かうことにします。

 プラハ本駅からホテルまでメトロで乗り換えなしの5駅。今日と明日、プラハ市内を巡るので24時間、メトロやトラム、バスに乗れるチケットを2枚購入することにします。ちなみにチェコの通貨はユーロではなくチェココルナで、出発当時のレートは約5.16円。24時間チケット1枚のお値段は100Kĉ(約516円)となります。

 チェコのメトロもウィーンと同様で、改札口は存在しません。切符を打刻機に通して、乗車日時を打刻します。結局、一度も検札がなかったウィーンでしたが、プラハはよく係員が巡回しているという話は本当のようですね。ホテルがあるPankrácの駅に到着早々、係員に呼び止められましたから。

▲プラハ本駅に隣接する、メトロのHLAVNÍ NÁDRAŽÍ駅。たくさんの乗客がいます。

▲プラハのメトロの車内。ウィーンと同様に車内は綺麗にされています。

▲遠くから見えた宿泊先のホテル「コリンシア パノラマ ホテル」の外観。

■chapter 38
ホテルは豪華ですが、またもや……

 さっそくメトロの駅から地上に出てホテルを探すことにします。事前に得た情報によるとここから徒歩4、5分程度のところ。事前にプリントアウトしたGoogleマップを見ながら、ここを右に曲がって直進すると、右角があるからそこを曲がってそのまま進めばホテル。なんだマップは必要なかったなと思いながらも曲がる角を探します。

 が……、その曲がり角が見当たりません。一向に進む直線道路。ええええ、どうなっているの? Googleマップでは角があるのに。一旦、駅に戻り最初からやり直し。しかしいくら探してもその角が見つかりません。駅の近くには大きなショッピングモールのみ。しかたないのでそのショッピングモール周辺をぐるぐる回ります。重いスーツケース、そろそろへたばってきました。

▲ウィーンのホテルの室内よりは豪華ですが、やっぱりひとりでツインルームというのは……。

 で、ホテルがあろうかという方向を見ると大きな高い建物が見えます。あれか! そうなんです、角はショッピングモールが建築され、潰されていたのでした。いくら探してもないわけだ。この時ほど、Googleマップを恨んだことはなかったです。

 かれこれしている間のロスタイムは約30分、ようやくホテルへと到着。こちらもウィーンと同様の4つ星ホテル、「コリンシア パノラマ ホテル」。25階建てというなかなか大きなホテルです。このホテルはウィーンのホテルのようなシングルルームは存在しないので前回のような不安はありません。

 さっそくフロントでチェックインを済ませ、キーカードをもらい部屋へと向かいます。内装もなかなか豪華なホテルですねえ。

▲洗面台にトイレ、それから右側が大きな作りのバスタブとなっております。

 今日からは悲願(?)のダブルベットに寝れるんだなあと期待して部屋のドアを開けます。そして目に飛び込んできたのはふたつのベット……。そうです、ここもツインルームなのです(泣)。このホテル、ダブルルームもあるはずなのになぜにツイン……。ひとりだからダブルベットに寝させてもらえないの?(泣)

 ウィーンのホテルの時はベットをふたつくっ付けて無理矢理ダブルの幅にしたのですが、こちらはご丁寧にもベットとベットの間に棚があってそういうことができません。う~ん、今日は内側、明日は窓側に寝ようか。まあ、部屋自体はウィーンの時と比べて豪華だし、バスタブもあるし、部屋は広いのでコレで良しとしますか。あと、22階の部屋なので窓からの眺めがいいですね。

▲褐色の外観の、キュビスム博物館。このキュビスムという建築がここの特徴だそうです。

■chapter 39
チェコ・キュビスム博物館(黒い聖母の家)

 重いスーツケースを部屋に置き、街の中心部である旧市街へと再びメトロを使って戻ることにします。市街のMůstekmまでここから乗り継いで5駅。やはり、ウィーンのホテルの立地条件が良すぎたため、駅からも市街へも遠く感じます。

 さて、明日休館日で見れない場所を最優先で行ってみます。まずはチェコ・キュビスム博物館。マップを手にしながらその場所にたどり着くと、KUBISTAと書かれているものの、1階はオープンカフェの建物。どう見てもその外観から博物館には思えません。半信半疑で入口らしきものを進むと係員がいました。地図を見せ、片言の英語でこの場所で合っているのかと訪ねたところ、上に登っていくと博物館になっていると答えてくれました。

 こういう博物館もあるんだなあと、入場料の50Kĉ(約258円)を支払います。チェコは物価が安いと聞いてますが施設の入場料金も安いですね。このチェコ・キュビスム博物館ですがヨゼフ・ゴチャールの設計による代表的なキュビスム建築。建物の角にある黒い聖母の像が名前の由来だそうで、1910~19年のキュビスム絵画、彫刻などが展示されています。

▲博物館の内部。ショウウィンドウに入ったオブジェや資料をはじめ、数多くの作品があります。

▲館内の壁にはこういった大小数々のキュビスム絵画が展示されています。

▲実際に飾られている絵画の一部。独特なタッチ、色使いで描かれている絵ですね。

▲すでに閉館時間に近いこともあり、館内にいる観光客はわたしひとりでした。

■chapter 40
さて夕食ですが

 時計の針を見ると午後の5時半。結局見れたのは、チェコ・キュビスム博物館のひとつだけ。当初予定していたゴルツ・キンスキー宮殿(国立美術館)と石の鐘の家は見れませんでした。やはり、プラハ本駅とホテル探しのタイムロスが効きましたよ。このふたつ、明日は休館日なので諦めることにしましょう。

▲オープンカフェ発見! と思えば、マクドナルド……。ヨーロッパだとマクドナルドもオープンカフェ風になってしまうのですね。

 時間の方も夕食の頃合いなので旧市街をぶらつき食べるものを決めます。そして見つけたのが、アレ。そう例のM字看板のハンバーガーチェーン。このプラハにもあるのね。この店はウィーンで一度食べたのでもちろん対象外。

 でも、一応どんなメニューがあるのかを確かめるべく店内に入ってみます。とくにコレといって珍しいものはありませんね。ウィーンで食べた「ビックティスティー・ベーコンバーガー」はありましたが。参考までにプラハの「ビックマック」のセットの値段は105Kĉ(約541円)。日本より少し安いくらいです。

 そういえば、前々回、前回の旅で食べ損ねているものがあります。それは、パスタ。スパゲティーを食べたくてパスタを注文すると出されるのは大量のマカロニ(泣)。普通のレストランで食べるからそうなるのだなと思い、ピザ屋を探します。ピザ屋だったらスパゲティーはあるでしょう。そして見つけたのがファーストフードっぽいイタリアンのお店。

 店外にあるメニューをじっと眺めます。ありました、ちゃ~んとスパゲッティーと書かれたものが4種類。他の3種類は見慣れぬ単語が並んでいるので、ここは無難なナポリタンにします。

▲今晩の夕食のナポリタン。大量の千切りキャベツのように見えるのはチーズです。

 カウンターでナポリタンと飲み物のペットボトルのコーラを注文。日本でいうナポリタンといえば、麺にソースが絡まっているタイプのものが主流ですが、こちらはどちらかといえばミートソースですね。麺の上には刻んだチーズがたっぷりと乗っかっています。ようやく食べることができたスパゲッティー、そのお味のほうは至って普通のミートソース。量もそこそこあり、まあこんなものでしょう。

 ただ、特筆できる点がそのお値段。ペットボトルのコーラは40Kĉ(約206円)と日本より高めですが、スパゲッティーそのものの値段は50Kĉ(約258円)! これってイタリアン・トマト、いやいやすき家の牛丼より安いではないですか。これほどまで安いとはちょっと驚きです。

ふらりと西へひとり旅3 3日目ウィーンその2

ーフブルクにほど近いBURGRINGまでトラムで戻り、午後のスケジュールをこなすことにします。ここから一番近い場所は、美術史博物館と自然史博物館。民族学博物館もここから近いのですが、あまり興味が湧かないのでここはパスすることにします。しかし、残された時間はあと数時間たらず、いくつ回れるやら。

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▲美術史博物館の外観。昔ながらのゴシック調の建物を利用しています。

■chapter 27
美術史博物館

 マリア・テレジア広場の中にある、美術史博物館と自然史博物館。トラムの駅から近い美術史博物館から先に入ってみます。この美術館は、1857年にハプスブルク家の収蔵するために建てられたもので、18世紀後半を代表とするロココ絵画が展示されています。

 入場料の€11(約1265円)を払って館内に入ります。こちらも、「ウィーンカード」の割引対象。館内は1階部分と2階部分に分かれていて、1階は古代エジプト・オリエントコレクションと題して、ギリシャのブロンズ彫刻や動物のオブジェ、古代地中海世界の遺跡から出土した品々、それからバロック時代の宝石細工などの彫刻工芸品がところ狭しと展示されています。

 2階は絵画コレクションで、イタリア絵画をはじめ、初期ネーデルラント派フランダース絵画、オランダ絵画、ドイツ絵画、それからスペイン、フランス、イギリスの絵画が展示されています。宮廷肖像画のコレクションは世界有数だそうです。

 もちろん、展示物だけでなく、大理石と金箔をふんだんに使った建物の内装もかなり豪華です。入場料のほうは「ウィーンカード」割引の適用で€11(約1265円)です。

 今まで数々の博物館を回ってきましたが、やっと自分が好き好んで見れるような絵画にここで出会えたました。ただ、時間的な都合からこの博物館も早足で見なければならなかったということが残念です(もっとゆっくりと見たかったです)。

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▲エントランスホールから登った階段付近。歴史ある博物館ということもあり、その作りは豪華です。

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▲ひとつの部屋には大小の様々な絵画が室内にところ狭しと展示されています。

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▲こちらはTizian作の「Violante」。こういった絵画が数多く展示されています。

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▲1階部分は、古代エジプト・オリエントコレクションとなっており、彫刻工芸品などが並んでいます。

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▲お昼兼用のおやつに「チーズケーキ」を食べてみました。めちゃくちゃ美味しかったです。

■chapter 28
優雅にティータイムでも

 館内をひと通り見て回ったことですし、お昼もまだなので館内にあるカフェでひと休みすることにします。日本の博物館と違い、ヨーロッパの博物館はカフェが併設されているところが多いのが特徴ですね。

 何があるのかなあと、ショウウィンドウの中のケーキを覗き込んでいると、座って注文して欲しいといわれます。そうなんですよね、ヨーロッパのカフェとかレストランは席に着いてからメニューを見て、ウェイターにオーダーを伝えるのがお約束なのです。適当な空きテーブルを探し、先程見ていたチーズケーキと、飲み物にミネラルウォーターを注文します。

 そして出されたケーキをひとくち。むっ? これは美味い!! ホント、ヨーロッパのケーキは美味しすぎます。イギリスやフランス、ベルギーと各地のケーキを食べてきましたがどこのケーキも絶品。ヨーロッパのケーキを食べたら、ホント日本のケーキなんて食べれません(DEMELの「ザッハトルテ」は外しましたが)。

ふらりと西へひとり旅3 087

▲広場にあるマリア・テレジア像。この像を挟む形で美術、自然史博物館があります。

 その美味しさにあっという間に完食。喉が乾いたのでミネラルウォーターを口にすると……、うわ~、これってスパークリングだ。スパークリングのミネラルウォーター=ただの炭酸水。どうも、この味だけは苦手です。とりあえず、ボトルのキャップを締めてそのボトルに縦に激しく振って炭酸を抜きます。こんなことなら紅茶にしておけばよかったと後悔。日本であまり馴染みのないスパークリングのミネラルウォーター。こちらでは一般的な飲み物らしいです。

 ケーキのお値段は€3.10(約356円)、ミネラルウォーターは€2.60(約299円)。この味でこの値段は安すぎますよ。そう、あとで調べたらここのカフェ、「カフェ・ゲルストナー」といって、かってのハプスブルク家御用達の有名なケーキ店ということでした。どうりで美味しいはずです。

ふらりと西へひとり旅3 088

▲こちらは自然史博物館の外観。見ただけでは美術史博物館と区別がつきません。

■chapter 29
自然史博物館

 今度は美術史博物館の向かいにある、自然史博物館に入ってみることにします。外観自体はうりふたつですね。入口に行ってみないと、どちらがどの博物館かわからないくらいです。

 こちらの入場料のほうは「ウィーンカード」割引を使って€8(約920円)。こちらの博物館も1階と2階に分れていて、1階部分は宝石と鉱物学、人類の進化に関する展示がなされています。

 中でも凄いと思ったのが、大粒のダイヤやエメラルドなどの原石。こんなものを身近でみたのは初めてです。これっていったいいくらぐらいするのかと想像してしまいます。ダイヤモンド1粒で何百、何千万円の価値でしょうね。あと117kgもあるトパーズの原石とか。

 そのほかにドナウ河畔で発見された2、3万年前の石像やケルト文明のハルシュタット文明の出土品、化石標本や動物の骨格などが展示されています。

 2階部分は、動物学の展示ということで恐竜の骨や昆虫標本、動物の剥製などが展示されています。その中でも印象深かったのは蝶の標本。キラキラとした羽が綺麗でしたよ。

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▲エントランスでは亀やアシカ(?)の像が訪問者を歓迎してくれます。

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▲アンモナイトなどの、古代の化石がケース内に陳列されています。

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▲迫力満点? 恐竜や動物の骨格が部屋いっぱいに展示されています。

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▲よくできたイグアナの模型だなあと見入っていたら動き出しました(笑)。

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▲ミュージアムクオーター・ウィーンの正面入口。この建物はチケット販売所やショップ、カフェなどになっています。

■chapter 30
ミュージアムクオーター・ウィーン

 つぎに向かった場所は、美術史博物館と自然史博物館のすぐ近くにある、ミュージアムクオーター・ウィーン。世紀末から近現代、さらに新しい芸術の展示がしてある博物館ということで、どんな博物館なのかと期待していったのですが……、じつはここ、複合美術館だったのですね。各アートのテーマごとの美術館が10ヶ所以上に分かれ、その総称がミュージアムクオーター・ウィーンだったのです。

 げげげげ、今からすべて見きれない(泣)。仕方ないので、その中でもとりわけ有名で大きな近代美術館(ルートヴィヒ・コレクション・ウィーン)に入ることにしました。この博物館の入場料は「ウィーンカード」割引で€7.20(約828円)ですが、ミュージアムクオーター・ウィーン全部を見るコンビチケットも発売されています。

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▲ミュージアムクオーター・ウィーンの中庭に進むと各美術館があります。これはそのひとつの近代美術館。

 建物は今までのゴシック建築の博物館と相反して、近代風の外観です。内部は9階建になっていて、エントランスからフロアー、エレベーターに到るまで近代という言葉が当てはまる作りになっています。

 ちなみに近代美術を扱う美術館としては中央ヨーロッパ最大規模美術館だそうです。今まで見てきた美術館は部屋毎にテーマが決まっていましたが、ここはフロアー毎になっています。

 かの有名なアンディ・ウォーホルのポップアート作品をはじめ、現代美術家、前衛芸術家の作品が展示されていました。展示物は常時展示ではなく、企画展は半年、コレクション展示は1、2年でその内容が変わるそうです。

 で、感想ですが……、う~ん、近代美術は正直いってわかりません(笑)。たしかにコレはというデザインもあるのですが、何を意図しているのかわからないものもあります。近代美術が大好きなひとならば本当にお勧めの場所かと思います。

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▲館内はいたってシンプルな作り。というよりもそういうデザインの空間になっています。

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▲椅子らしきオブジェ。こういった近代美術作品がここで見ることができます。

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▲空高くそびえ立つ双塔とネオゴシック建築が特徴のヴォティーフ教会。

■chapter 31
ヴォティーフ教会

 ミュージアムクオーター・ウィーンから自然史博物館のほうへ一旦戻り、DR-KARK-RENNER-RINGからトラムに乗って外リンクを回ることにします。本当はこのつぎに国会議事堂や、市庁舎でも見ようかと思っていましたが只今の時刻は夕方の午後5時半。やはり時間が少なすぎましたね。

 しかたないので車窓から見える国会議事堂、市庁舎、そらからブルグ劇場の外観を眺めて我慢。向かった先はこちらもウィーンでは有名なヴォティーフ教会。本日、いやウィーン滞在でここが最後の観光場所になるでしょう。

 トラムを降りるとそこには芝生が生えた大きな公園。みんなその上に気持ちよさそうに寝転がりくつろいでいます。こんなところでのんびりと昼寝ができたらなあと思いつつも、そんな寝転がっているひとたちの横をかきわけ、先へと急ぎます。

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▲数メートルはあろうかという、高い天井からは大きなシャンデリアが吊り下げられています。

 そんな公園を縦断していくと、ヴォティーフ教会の特徴でもある2本のそびえる塔が見えてきます。1879年に完成したといわれるこの教会、重圧感のあるネオゴシック建築の外観、そして空高く伸びる双塔、初日に見たシュテファン寺院にも、その作りは引けを取りません。ヨーロッパのツンツンとした建築物を象徴するような教会です。

 内部のほうはこれぞとばかりに伸びる大理石造りの柱、そして高い天井、そこから吊り下げられた大きなシャンデリア、金装飾が施された祭壇。なんといってもこの教会の見どころは大きなステンドグラス。全部で78枚あるそうですが、どれを見ても精巧に作りこまれていて、光が差し込むその姿はため息ものです。

 ちなみにお約束は、これまた教会の外装が工事中(笑)。ちょうど、ウィーンのあちらこちらの建築物が集中工事中のときに来墺しまったのかなと思っています。

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▲夕方の時間ともあって西日が差し込むステンドグラスはとくに綺麗でした。

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▲ステンドグラスの下にある祭壇には絵とオブジェ類、それから花が飾られていました。

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▲オープンカフェ風のレストラン「Gulaschmuseum」。今回、この手のレストランは初挑戦です。

■chapter 32
今回こそまともな夕食を

 前日のマクドナルドもそうだったのですが、前々回のイギリス、前回のフランスのときもその土地の郷土料理と呼べるものをちゃんとしたレストランで食べていません。ファーストフードで済ませちゃったり、日本でも食べられるようなものを食べたりと。

 やはり、その最大のネックは言葉。日本のレストランのように写真入りならばともかく、海外は文字だけのメニューが多く、その単語でそれらしきものというのはわかるのですが、それが最終的にどんなものか思い浮かばないのです。あと、レストランへ入ってどう注文したらいいのかわからないというのもあります。そんなわけで過去の旅行は情けないことに粗食続きとなってしまったわけです。

 しかーし! そんな過ち(?)はもう繰り返しません。ウィーンの名物料理を予め調べ、ドイツ語の対応もメモし、行く予定のレストランの目星を付け、Googleマップで地図を印刷。完璧です。

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▲店内の様子。絵が飾ってあったりと落ち着いた雰囲気のお店です。

 そして入ったのがシュテファン寺院から歩いて数分のところに位置する「Gulaschmuseum」というガイドブックにも載っている、ウィーン名物のグラーシュ専門店。

 店内に通され、メニューを渡されます。やはりの専門店ですからグラーシュは外せないでしょう。何種類かあるグラーシュの中から、比較的軽そうな「Goulash of potatoes with smoked sausages」(燻製ソーセージ入りのポテトのグラーシュ)を注文します。

 ここオーストリアはワインの産地ですので、ワインも一緒に頼もうかとも思ったのですが、酔ってフラフラになってホテルへ帰るのもあれなので、スパークリングではない普通のミネラルウォーターを飲むことにします。もうスパークリングは懲りました。

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▲注文した「燻製ソーセージ入りのポテトのグラーシュ」。お皿の周りには飾りのパセリが散りばめられています。

 しばらくして出されたグラーシュ。外見はビーフシチューにかなり似ています。元々はハンガリーから伝わったこの料理、さてそのお味のほうはといいますと、ハーブなどの香辛料がかなり利いていますね。あと味がかなり濃いのが特徴かなあと。ジャガイモにソーセージ、見た目ほどソースも脂っこくなく、不味くはないのですがこれだけを食べ続けると味に飽きがきます。こんなとき、ほかほかのご飯が一緒にあったらうれしいなあと思いました。

 食後、ウェイトレスにドイツ語で“Zahlen,bitte”(お会計をお願いしますという意味)と告げ、テーブルで会計をしてもらいます。グラーシュは€9.10(約1046円)、ミネラルウォーターは€2.60(約299円)、テーブルチャージを含め、合計で€13.60(約1564円)。うむ、ほぼ完璧ですね。これで今後の海外旅行は怖いものなしです(笑)。

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▲街で見かけたショップ。日本人観光客も多いウィーンですが、“シヨピングセンタ”はないでしょう(笑)。

■chapter 33
ウィーンの街並み

 やはり観光地ということもあるのでしょうか、道路は石畳、古い建物を壊さず、それをオープンカフェにしたり、レストランやショップにしたりと上手く利用しています。中心部にはそれらの外観を損ねるようなビルはなく、古き良き時代の面影を残しています。他のヨーロッパの都市も同じですね。

 どこぞの日本みたいに、古いものをガンガン壊して新しいものを建てていません。やはり古き伝統を大切にする文化の違いでしょうか。

 話は少しそれてしまいますが、ウィーンはパリなどと同様に食べ物に関しては困りません。カフェやレストランが軒を並べ、立ち食いのピザ屋やファーストフードぽいお店があちらこちらにあります。もちろん、あのMの文字のハンバーガーチェーンも(笑)。

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▲街の所々ではこういったピザやホットドックなどを売るお店を見よく見かけます。

 あと、魚類を使ったファーストフードみたいなチェーン店もあり、そこでは日本の握り寿司(Susiと書かれていました)が売っていました。

 本日でウィーン滞在3日、実質2日間ですが、やはり時間がなかったことが悔やまれます。もう少し時間に余裕があれば、もっとたくさんの場所を見られたのではないでしょうか。まあ、足早でしたが有名どころをなんとかおさえられたのはよかったと思います。

 さてと、ホテルに戻って荷物の整理をすることにしましょうか。ウィーンも今日までですからね。あっ? しまったあああああ、またもやオペラ座の内部を見るのをすっかり忘れていました……。

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